家族介護の罠(埼玉で心の介護を実践する社会福祉士事務所のブログ)
社会福祉士
「おうち介護を応援🌈認知症専門の介護アドバイザー」
の柳辰夫です
『家族介護の罠』
家族介護(身内介護)は資格を持ち仕事で何年も介護に従事しているベテランでも...
「ただの素人になる」
介護の国家資格を持ち介護の知識や技術や経験を重ねていても、いざ自分の親の介護となると...武装した介護職の鎧は、いとも簡単にはがれてしまう
自分の身内だと感情面が優先されて、知識や技術などに裏打ちされた正確な判断ができなくなる、自分の親ともなると昔の元気だった頃を知っているから、いつまでも子供は「親の幻想」から逃れられないのである
自分の親は何でもできる何でも叶えてくれた何でもしてくれた、だから年老いて何もできなくなった親を認めたくない
子供の勝手な無意識な領域での思い込みから
「自分でできるだろ」
「リハビリなるから自分でやれよ」
「甘えてるんじゃねーよ」
「何やってんだよー」
「もういい加減にしろよ」
「何で出来ないんだよー」
みなさんそうだと思います
つい親に怒ってしまいませんか?
誰でも高齢になると身体が思い通りにいかなくなって、ボケて何でも忘れて同じ事を何回でも聞いてくる、介護の専門家として頭では分っていも身内となると感情面がついてこない
親子という立場上での「甘え」も生じる、「面倒くさい」。家族介護にどれだけ真剣に丁寧に正確に取り組めるか、やっぱり汚いこと面倒くさいことは避けてしまう
「家族だと介護に手を抜いてしまう」
第三者として俯瞰して、介護のプロとしての立場から行う最善の利益の支援ができなくなる、感情面での揺れ動き(怒りなど)は誰でも正常は判断能力を鈍らせる、最悪の場合は誤った判断により手遅れになって本人の状態を悪化させたり、重篤な病気の発見が遅れたりする、恐いです
本人は本当に出来ないから子供に助けを求めているのに、自分の親なんだから、私を育ててくれた親なんだから、認めたくない...
何もできなくて子供みたいになってしまった親の姿など本当は見たくない
これが家族介護の限界である
すなわち『家族介護の罠』である。
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